欧州フットボールの株式上場に関する考察(4)
2008年07月18日 (サッカーコラム)

オランダ

オランダで上場しているのは、名門「AFC AJAX Amsterdam(アヤックス)」のみである。オランダはこの「アヤックス」に加え、オランダ独立100周年を記念して世界的企業である「フィリップス」社がスポーツフェスタを開催したときに設立した「Philips Sport Vereninging Eindhoven(PSV・アイントホーフェン)」、小野選手が2005年まで在籍していたことで私たち日本人にも馴染み深い「SC Feyenoord(フェイエノールト)」の3クラブ以外にビッグクラブは存在していない。「アヤックス」の売上に占めるグッズ販売などのマーチャンダイジング関連売上は、全体売上の9.1%を占めている。5万1,000人を収容する「アヤックス」のホームスタジアム「アレナ」には、クライフやファン・バステンなど往年の選手の映像などが収められている「アヤックス博物館」やカフェやレストランが併設されている。また、「世界で最も美しいスタジアム」と言われるイタリア「サンシーロ」スタジアムのグッズコーナーの100倍以上の店舗面積を誇るファンショップが有名で、英国の各クラブ同様ファンの購買意欲を掻き立てるマーチャンダイジングを展開している。尚、オランダビック3の観戦チケットを入手することは、他国のビッククラブのチケットを入手するより困難と言われている。例えば、アヤックスの試合を見るには、「クラブカード」に入会せねばならず、一旦「アヤックス」の会員になると他の「PSV」や「フェイノールト」の会員にはなれない仕組みになっているのだ。

フランス

欧州フットボールの株式上場に関する考察(4)

フランスの「Ligue1(リーグアン)」にもアンリ選手やトレセゲ選手を輩出した「Association Sportive De MONACO(ASモナコ)」やオコチャ選手やロナウジーニョ選手が在籍していた「Paris Saint-Germain Football Club(パリ・サンジェルマン)」等チャンピオンズリーグで活躍するビッククラブが多くある。フランスは法律でフットボールクラブの株式上場を禁止していたが、2006年よりスタジアムを保有するクラブに限って株式を上場できるように緩和された。その結果、チャンピオンズリーグでの成功を収めた「Olympique Lyonnais(オリンピック・リヨン)」が上場企業となることを宣言している。リーグアンは、現在「オリンピック・リヨン」を中心に展開していると言っても過言ではない。2005/06シーズンの「オリンピック・リヨン」は、フランスリーグの記録となった5連覇を果たしている。強さの秘訣は、ミッシェル・オーラス会長の卓越した経営戦略と情報通信技術会社「CEGID」社を背景とする豊富な財力とも言われている。しかし、フランスのサポーターは、自分たちが応援するクラブの株式公開に決して肯定的ではない様子だ。最近の世論調査では、「オリンピック・リヨン」のサポーターの半分以上が株式上場に反対しているという結果が出ている。

その他

欧州5大リーグには分類されないが、欧州の中で最も歴史の古い民族と言われるデンマークの国内リーグにも上場クラブが多数ある。「Brondby(ブロンビーIF)」、「Sif Fodbold Support-Cl B」、「Schaumann Properties AS」、「Aalborg Boldspilklub A/S」、「Aarhus Elite a/s」、「Paken Sport&Entertainment (FCコペンハーゲン)」の6つのクラブが上場していることがブルームバーグで確認出来る。尚、どの会社も時価総額は小さく、「Aarhus Elite a/s」などは債務超過となっている。


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カテゴリー:サッカーコラム

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