日本人の強み
2008年09月30日 (サッカーコラム)

日本人の強み

オシム前日本代表監督が「日本人らしいサッカー」という言い方をしていたが、当時その解釈は様々なものがあったように思う。
ある人は「俊敏性」だったり、ある人は「90分間考えながら走る」ことだったり、ある人は全員で攻めて全員で守るという意味等で使っていたように思う。

ロンドンに住んでいる友人と日本人の強みについて話し合ったことがある。
ちなみに、彼はチェルシーに住んでいるが、奥様が大のモウリーニョ監督のファンらしく、今は仕方なくインテルを応援しているらしい。
彼によると、日本人の強みのひとつは「反復性」だといっている。
駐車場にいるおじさんなどを見ると、駐車する車が来ると、毎回立ち上がり、お辞儀をして、車を誘導する一連の動作を確実にやる。
だから、動きにショートカットがない。
要するに、外人だと近道というかズルさを発揮し一連の作業の多くを省いてしまうのだ、ということなのだ。
学校の授業にしても同じことを何度も何度も繰り返し、それを身につけさせるケースが多い。
シュート練習にしても、算数のドリルにしても何度も同じようなことを繰り返し、その基本を徹底的に身につけることに日本人は長けているのだ、という。
企業力にしても、同じようなことがいえる。
ファナックという会社のロボット開発の技術力はスイスやドイツの競合会社が30年以上かけても未だ追いつけないと言われている。
日本の先端技術を持つ工場の多くはまだ朝一番でラジオ体操的なことをやったり、清掃業務を徹底したりとその基本姿勢について妥協しない場合が多い。
近道しないことが本当の意味で競争力をつけていることがこういうことでもわかる。

確かに、基本に忠実なことは本当に大切なのだ。
ボールを決めたところに蹴る、ボールをとめる、パスをしっかりと受ける、的確にヘディングを打つ、等こういった基本的な動作がやがては複雑な技をも可能にする。
ユーロ選手権で大活躍したアルシャビンやビージャ等を見ていると確かに身体がでかくてその身体能力だけとは思えない。
遠藤選手のコロコロPKなどは、この基本がない限り出来る技ではない。
とにかくボールを一切見ず、キーパーの動きだけを見つめ、ギリギリのところで蹴るコースを決めているわけなので、こういった基本が出来ない限りありえないのだ。

私は今の日本代表には正直気持ちが入らないので、ワールドカップ予選はあまり試合を見ていない。
が、本当にこの基本がしっかり出来る選手の起用を岡田監督はしているのだろうか。
若手の育成が重要なのはわかるが、香川選手などの起用は、やはり理解出来ない。
南アフリカに日本はいけるのだろうか。


トラックバック URL :

カテゴリー:サッカーコラム

コメントをどうぞ

このページの先頭へ

  1. マスターピース・グループ
  2. サッカーという名の戦争―日本代表、外交交渉の裏舞台―(平田竹男)