» 横浜FC熊本合宿インタビュー(都並敏史監督・眞中幹夫コーチ)
僕が理想としているのは、見てくれている皆さんが楽しめるよな、華麗でいながら勝てるサッカーというのをやっていきたいなと思っています。基本的にはボールを支配してボールを動かして、つないでいく。選手が持っている資質のよさを生かしながらですね。ただ、守備が堅いというのは僕の絶対的なテーマなんです。そういうバランスの取れたチームを作りたい。ただただ人数をかけて守備を固めるのではなくて、攻めに入ったときにはチーム全体でつないで相手に穴をあけてをそこを崩していく、そういうサッカーを目指しています。
僕の一番好きなチームはボカジュニアーズですから、南米スタイルでやってみたいんですね。だからラインが低めになるかもしれません。ヨーロッパと違ってラインを高く設定してラインコントロールする事で相手のスペースを消すというサッカーではないです。
僕の哲学ではサッカーという競技で、いやサッカーだけじゃなくて全ての球技においてディフェンスがしっかりしていないとその先には何も作れないという風には思っていますのでまずはディフェンスをしっかりさせて、全体の守備意識を統一させてその後に攻撃を載せていくという考えはありますね。なので今は練習でも守備に割く時間が多いです。ただ、将来的には見た感じは攻撃的なチームでありながら、ボールを奪われた時には全体が連動して守備ができるチームを目指しています。
多いですね、マンツーマンですから。僕が選手時代に血のにじむような努力で引き出しにしまいこんできたものを全て預ける気持ちでやってます。結果的に一つ一つ自分のものにして確実に伸びてきている選手もいます。僕にしかないものはもちろん全部伝えていくつもりですよ。皆喜んでくれてます、ああなるほどね、みたいな感じで。
とにかくもう一度現場の監督をやりたいとはずっと思ってましたが、今日のサッカーで短期的なプランの中で結果を出していくのは非常に難しいとも思っていました。そんな中で長期的に、時間をもらってチーム作りをやらせてもらえるチームというのを自分の中では一番大事なことと考えていました。そんな折にお話いただきまして、もう飛びつきました。
解説ももちろん嫌いではありませんが、1番にはやっぱり現場の監督とは思ってましたから。テレビの仕事でクラブワールドカップの取材にメキシコに行ったんですが、そこで時間作って、ペケルマンという監督(アルゼンチンの伝説的な名将)と僕は少し面識があって、クラブの監督やるんだったらいつでも勉強しに来いと言っていただいていて、2週間くらい勉強させてもらってたときにちょうど横浜FCからオファーいただきまして。僕はもう監督をやりたくてやりたくて仕方ない状態だったんで、本当にもう「やらせてください!」という感じでしたね。この仕事をやりたがってる人は本当にたくさんいますし、二つ返事で返事しました。
今のところ非常にうまくいっていると思います。僕も以前監督をやっていたおかげで経験もありますけど、どんな風にコーチと協力していくかとかは確実に最初のときよりもうまくいっていると思いますよ。
いやいや。ただ自分がコーチを経験してコーチの気持ちもわかりましたし、自分が直接選手に言うよりもコーチを経由して伝えたほうがいいこともある、という事もわかりました。うまくやってると思いますよ。監督ってある意味権力者じゃないですか。一つの言葉を選手たちは非常に重くとららえるし。そこでコーチを使ってワンクッション置くことでやわらかく真意が伝わったりだとか、非常に効果があるんですよ。
ちょっと寒いですね。寒いのと遠いのと。
けど食事とか芝は本当にいいですし、いいトレーニングができていると思いますよ。
ありがとうございます。期待していてください。
選手経験は豊富な方で監督歴もありますし、監督の目線だけじゃなくて選手の目線も持ってるのでリアルな指導ができて選手も素直に話が聴けるみたいですね。
そのおかげで選手からもすでに信頼を勝ち得てますね。
コーチの役割はあくまで監督がやろうとするサッカーに対してどう選手に落としこんでいくかのパイプ役です。
もちろんだからといって選手と仲良しになるのではなくある程度の線は引いて、J1昇格というものを目指してどういうサッカーをやっていくのかという事をわかりやすく厳しく伝えていく、という役回りですね。
去年は初めてという事もあったので中々うまくいかない部分がありました。
もちろんJ1昇格です。
若手の育成というところで、僕が22歳以下の選手の指導を任されてるんですけど、若手だからといって試合に全く関われないのではなくて、力を底上げさせる事によってチームの強化をもっともっと図っていかなければならないと思いますし、将来の可能性を少しでも引き出せればいいなと思ってます。そう思いながら厳しく指導してますね。
たとえば攻撃の選手が守備に直面したとき、パスという選択肢があってもガンガン突っかけていけ、と言っています。それを繰り返す事によってその選手が持っている持ち味だったり可能性が引き出される事がありますし、あえて若手だからこその無理難題を与えたりもしてますね。
もちろん若手のほうが接する時間は長くなってしまうんですが、あくまで選手とコーチなのでなるべく平たく、公平に接するようには心がけています。
都並監督が目指す「華麗でいながら勝てるサッカー」はこれまでの横浜FCのイメージとは異なる。しかし、先日の関口氏のインタビューといい、その意識、理想は選手たちに確実に浸透してきつつあるようだ。さらに話を聞いた全ての方々がチームの目標を「J1昇格」と位置づけている。今シーズンは新規入団選手も多く、まとまっていくのが難しいのではないかと危惧していたがひとつの目標に向かって一致団結して進んでいこうとしている。今シーズンは都並監督の下、魅惑的なサッカーを見せる横浜FCに期待が持てそうだ。
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